がん免疫療法の補助療法

がん免疫治療で克服すべき課題の1つに宿主の免疫抑制の問題があります。癌細胞の存在を認識している免疫細胞がありながら、癌の存在を許してしまい、癌細胞を排除することに宿主自らがブレーキをかけてしまうということです。実際、癌細胞を攻撃するT細胞が疲弊するにしたがって、PD-1やCTLA-4などの免疫チェックポイントタンパク質が細胞表面に増加して、T細胞の機能を停止させることがあるのです。
 
 免疫抑制という一見、不合理に思えることが何故おこるのでしょうか。その背景として、免疫ネットワーク全体が癌細胞との本格的な戦いになると、命にかかわるほどの激しい免疫反応に移行してしまう可能性があるので自らブレーキをかけている。病原菌の持続感染、大気汚染や農薬や食品添加物などのため、免疫系が処理しなければならない有害物質が多すぎて、免疫系がオーバーワークとなり、癌への対応が後回しになってしまう。免疫細胞同士の連携不調が生じて、免疫ネットワーク全体が力不足に陥っているなど。さまざまな理由が考えられます。

 当院では、免疫療法の効果を上げるように、免疫抑制状態を少しでも軽減するための取り組みをしております。

① 癌局所でのリンパ球の働きを高める目的で、癌局所の微小循環改善に効果のある漢方薬の利用。

② 癌局所での免疫反応が相対的に高まるように、肝臓、腸管の機能改善に効果があるサプリメントを含めた栄養指導。

③ 癌細胞は血流が悪い酸素不足にある部位に生じ、酸素を嫌うとされます。酸素を含んだ水素吸入器の利用。

④ドイツ振動医学の利用によって臓器を含めた全身的な歪みの調整。

⑤ウイルス、細菌や真菌などの感染が合併すると癌に対する免疫力低下につながるので、感染の合併には常に注意し、早期の対処をします。

*ケースによっては、当院での免疫チェックポイント阻害剤の投与も可能です。